So-net無料ブログ作成
検索選択

蜃気楼の町 [黄昏に向かって]

台風一過の今日、急用で教室を休み外出することに。その時点での気温は勿論30度越えでした。川越駅から東上線に乗り込んだ私、流石に乗客は少な目。川越から2駅目の霞が関で降りた私、見慣れた駅の構内なのになんだか静かすぎると思えました。
CIMG3842.yy88.1500.jpg

ふと大きな時刻表のある白い壁を目がゆきました。四角の枠の中に【通路パネル広告】と書いてあります。構内には同じ看板が数枚あり、現在、広告に興味のある私は状差しのパンフレットを一枚取り、南口へ出ました。かつての我が家はここから10分程でつきます。
P4260057.yy88.1500.jpg

時刻は12時30分、タクシー乗り場には人も車も見当たりません。仕方なく歩き出した私、目的のS信金へは歩いて7.8分です。日傘を広げて歩いていると郵便屋さんが目につきました。「そこ通り抜けできますか~」「いや大通りいった方が早いですよ~」
PA030418.yy88.1500.jpg

笑顔の郵便屋さんの姿がお芝居の役者さんのように見えました。交差点の牛角さんの辺りを過ぎた頃、気持ち良い風が吹いてきました。道を右折すれば友人の家に、路地を左折すれば故郷へ向かいます。
P4010226.yy88.1500.jpg

でも今日の私は信金さんへ行くために来たのですからこのまま真っすぐ歩きます。歩道のないこの道、白線の幅が狭く、時々大型車が通る時は怖いです。日傘をゆらゆら揺らせながらゆっくりゆっくり歩きました。薄い素材の夏服が風通しが良すぎるのか、何だか体が冷えてくる感じがしました。なのに目に入るような汗は額からしたたります。
PA020394.01.yy88.1500.jpg

信金さんの入り口は2か所、正面から入り、所持した封筒を示して初対面の担当者と面談。10分足らずで要件も済、私はまた大通りを駅に向かって歩きます。交差点近くで電話を出しててみましたが。しかし考え直して今日はやめる事に。右手にあるドラッグストアは亡夫と始終車を止めた場所、マリという犬とトラ吉という猫のペットフードを買うためでした。
P2051447.yy88.1500.jpg

10mほどのアーケードを抜けると駅に着きました。しかし私、この街がかつての我が町と何だか違う気がしました。ぎらぎらとした夏の太陽が眩しいはずなのに、風に舞うような薄いベールが町全体を包んでいるような不思議な感覚がします。一瞬、時が止まった気がしたのです。
P5030106.yy88.1500.jpg

使い慣れたATMの前にゴルフ支度の男性が2人。珍しそうに私を見つめています。馴染みの餃子屋さんの店内にも人影まばら。私が母と夫とペット達と暮らしたあの町があの匂いが全くしません。
たった2年なのにここはまるで別の町、それとも悪戯な真夏の太陽が作った蜃気楼の町?
P1281094修正.yy88.1500.jpg

川越に戻って東口のテバ地下で食料品を買った私、我が家までは歩いて5分、商店街の人波はいつもより幾分少ないけれど、思い思いの夏衣装で楽しそうに歩く人たち。私も顔見知りの店員さんと声かけあって、いつもの角を曲がりました。
P3230580.yy88.02.1500.jpg

路地の向から宅配やさん、荷物がいっぱい手押車が揺れています。公園から聞こえる子供たちの歓声、こんな日常が昼下がりのこの町には似合うのかもしれません。
nice!(10)  コメント(0) 
共通テーマ:地域